美容クリニックでシミ取りレーザーを検討する際、「ピコレーザー」と「ルビーレーザー」という選択肢に直面した方は多いのではないでしょうか。
ピコがいいって聞くけど、本当にルビーより優れているの?
私のシミにはどっちが合っているの?

と悩むのは当然です。
この記事では、両者の仕組み・効果・必要回数・ダウンタイム・費用相場、そして肌悩み別の選び方まで徹底的に解説します。

編集部
あなたに最適なレーザー治療を見つけるための完全ガイドとしてお役立てください。
目次
ピコレーザーとルビーレーザーの基本|まずは仕組みと特徴を整理

ピコレーザーとルビーレーザーは、どちらも「シミ取りレーザー」として広く知られていますが、その仕組みや得意とする分野には明確な違いがあります。
同じように見えて実は照射時間やメラニンへのアプローチが異なるため、適した症状や治療スタイルも変わってくるのです。

編集部
まずは両者の基本的な特徴を理解し、自分に合った選択をするための土台を作りましょう。
それぞれのレーザーが持つ独自の強みを知ることで、治療の方向性が見えてきます。
ピコレーザーとは?
ピコレーザーは、パルス幅が「ピコ秒」という非常に短い時間で照射される最新のレーザー治療機器です。
ピコ秒とは1兆分の1秒という超短時間を意味し、この瞬間的なエネルギーが衝撃波を生み出すことで、メラニン色素を細かく粉砕していきます。
従来のレーザーが熱作用でメラニンを破壊するのに対し、ピコレーザーは物理的な衝撃で色素を砕くため、周囲の正常な組織へのダメージを最小限に抑えられるのが大きな特徴です。
ピコレーザーには複数の照射モードが存在しており、症状や目的に応じて使い分けることができます。
- ピコスポット:濃いシミにピンポイントで照射する
- ピコトーニング:広範囲に弱い出力で照射して全体のトーンを整える
- ピコフラクショナル:微細な穴を開けてコラーゲン生成を促す
薄いシミや細かい色素沈着、さらには肌全体のくすみ改善まで幅広く対応できる点が、ピコレーザーが注目される理由となっています。
ルビーレーザーとは?
ルビーレーザー、特にQスイッチルビーレーザーは、長年にわたってシミ治療の標準的な選択肢として使われてきた定番のレーザー機器です。
パルス幅は「ナノ秒」で、ピコ秒よりは長いものの、それでも非常に短時間の照射によってメラニンに選択的に作用します。
ルビーレーザーの波長694nmは、メラニン色素に対する吸収率が非常に高いため、濃いシミやそばかす、さらには太田母斑などのあざの治療にも高い効果を発揮してきました。
何十年もの臨床実績があり、特に境界がはっきりした濃いシミに対しては一度の照射で劇的な改善が見られることも珍しくありません。
そのため、「確実に取りたいシミがある」「実績のある治療法を選びたい」という方にとっては、今でも信頼性の高い選択肢となっています。
ピコレーザーとルビーレーザー、共通点と違いをざっくり整理
両者の共通点は、どちらもメラニン色素を標的とした色素性病変の治療に使われるレーザーであるという点です。
シミ、そばかす、あざなど、皮膚の色素トラブルに対してアプローチする基本原理は同じであり、どちらも美容皮膚科や形成外科で広く採用されています。
しかし、違いは明確に存在します。
最も大きな違いは照射時間の長さです。
ピコ秒とナノ秒という単位の違いは、メラニンの砕き方に直結します。
ピコレーザーは衝撃波で色素を微細に粉砕するのに対し、ルビーレーザーは熱作用が中心となるため、周囲の組織への熱ダメージがやや出やすい傾向があります。
この違いが、ダウンタイムの長さや炎症後色素沈着のリスクにも影響を与えるのです。
また、ピコレーザーは複数のモードを持つため、一台で多様な症状に対応できる柔軟性がある一方、ルビーレーザーは濃いシミへの強力な効果に特化しているという特徴があります。
ピコレーザーとルビーレーザーの違いを比較表でチェック

ピコレーザーとルビーレーザーの違いは多岐にわたり、初めて治療を検討する方にとっては混乱しやすいポイントが多いのも事実です。
そこで、主要な違いを一覧表にまとめ、比較できるようにしました。
パルス幅やメラニンへの作用といった技術的な側面から、ダウンタイムや費用といった実生活に関わる部分まで、重要な項目を網羅しています。

編集部
この表を参考にすることで、自分にとって何が重要なのか、どちらのレーザーが適しているのかが見えてくるはずです。
ピコレーザーとルビーレーザーの違い一覧表
| 比較項目 | ピコレーザー | ルビーレーザー |
|---|---|---|
| パルス幅 | ピコ秒(10⁻¹²秒) | ナノ秒(10⁻⁹秒) |
| メラニンへの作用 | 衝撃波による粉砕 | 熱作用による破壊 |
| 濃いシミ | ◯ (数回必要な場合も) | ◎ (1回で効果が出やすい) |
| 薄いシミ・くすみ | ◎ (得意分野) | △ (やや不向き) |
| 肝斑 | ◯ (トーニングで対応可) | △ (悪化リスクあり) |
| そばかす | ◯ | ◎ |
| ADM (後天性真皮メラノサイトーシス) | ◯ | ◯ |
| 必要な治療回数 | 3〜5回程度 | 1〜3回程度 |
| ダウンタイム | 短い(数日程度) | やや長い(1〜2週間) |
| テープ保護 | 不要な場合が多い | 必要な場合が多い |
| 痛み | 比較的マイルド | 強めに感じることが多い |
| 炎症後色素沈着リスク | 低め(ただし条件次第) | やや高め |
| 費用相場(1cm²あたり) | 5,000〜15,000円 | 3,000〜10,000円 |
パルス幅・メラニンへの作用の違い
パルス幅の違いは、レーザーがどれだけ短い時間で照射されるかを示す重要な指標です。
ピコレーザーのピコ秒照射は、ルビーレーザーのナノ秒と比べて約1000分の1という圧倒的な短時間です。
この違いが、メラニンへのアプローチ方法を決定づけます。
ピコレーザーは超短時間の照射によって衝撃波を発生させ、メラニン色素を物理的に粉砕します。
この衝撃波は光音響効果と呼ばれ、まるでハンマーで叩くようにメラニンを細かく砕くイメージです。
その結果、より微細な粒子にまで分解されるため、体内のマクロファージ(貪食細胞)が処理しやすくなります。
また、周囲の組織への熱ダメージが最小限に抑えられるため、炎症が少なく、ダウンタイムも短くなる傾向があります。
一方、ルビーレーザーはナノ秒照射によって熱作用を中心にメラニンを破壊します。
メラニン色素がレーザーのエネルギーを吸収して瞬間的に高温になり、その熱によって色素細胞ごと破壊されるメカニズムです。
この熱作用は強力で、濃いシミに対して一度で劇的な効果を発揮する反面、周囲の正常な組織にも熱が伝わりやすく、炎症や色素沈着のリスクがやや高くなります。
シミの種類別に見た「得意分野」の違い
ルビーレーザーが得意とするのは、境界がはっきりした濃い老人性色素斑、そばかす、太田母斑や異所性蒙古斑といったあざ類です。
メラニンに対する吸収率が非常に高い694nmの波長を持つため、濃い色素に対して強力に反応します。
一度の照射で明確な効果が現れることが多く、「この濃いシミを確実に取りたい」という明確な目標がある場合には非常に有効です。
ただし、肝斑のような炎症に敏感なシミには刺激が強すぎて悪化させるリスクがあるため、適応には注意が必要です。
ピコレーザーが得意とするのは、薄くぼんやりしたシミ、細かい色ムラ、全体的なくすみ、そして肝斑の改善です。
衝撃波による穏やかな作用と、トーニングモードによる広範囲の均一な照射によって、肌全体のトーンアップが可能です。
ただし、ピコレーザーでも高出力のスポット照射を肝斑に行うと悪化する可能性があるため、出力設定と照射モードの選択が重要になります。
また、ルビーレーザーで治療した後に残った薄いシミや、炎症後色素沈着のような微細な色素にもアプローチできます。
さらに、フラクショナルモードを使えばコラーゲン生成を促進し、毛穴や肌質の改善まで期待できるため、総合的な美肌治療としての役割も果たします。
治療回数・ダウンタイム・色素沈着リスクの違い
ルビーレーザーは、濃いシミに対して一度の照射で劇的な効果をもたらすことが可能です。
照射後は照射部位にかさぶたができ、それが自然に剥がれるまで約1〜2週間かかります。
この期間は患部を保護するためのテープを貼る必要があり、日常生活において目立つというデメリットがあります。
また、かさぶたが取れた後も赤みが残ったり、炎症後色素沈着(PIH)が生じるリスクが一定程度存在します。
特に肌の色が濃い方や、紫外線対策が不十分な場合には、このリスクが高まるため注意が必要です。
ピコレーザーは、一度の効果はマイルドですが、数回に分けて段階的にシミを薄くしていくアプローチが基本となります。
照射後のかさぶたはほとんど生じないか、生じても非常に薄く小さいもので、テープ保護が不要な場合が多いです。
ダウンタイムは数日程度で、赤みや軽い腫れが出る程度に留まります。
炎症後色素沈着のリスクはルビーレーザーに比べて低いとされていますが、出力設定が不適切だったり、術後の紫外線対策が不十分な場合には、ピコレーザーでも色素沈着が起こる可能性があります。
そのため「ピコだから絶対安全」ではなく、適切な治療計画とアフターケアが重要です。
複数回の通院が必要になるため、スケジュール管理と継続的な費用負担を考慮する必要があります。
痛み・費用相場の違い
痛みに関しては、一般的にルビーレーザーの方が強く感じられる傾向があります。
高いエネルギーで照射するため、輪ゴムで弾かれるような痛みや、チクチクとした刺激を感じることが多いです。
麻酔クリームを使用することで軽減できますが、それでも痛みに敏感な方にとっては負担となる場合があります。
ピコレーザーは照射時間が短く、熱ダメージが少ないため、痛みは比較的マイルドとされています。
もちろん個人差や照射モード、出力設定によって変わりますが、全体的には「ピコの方が痛みが少ない」という声が多く聞かれます。
費用相場については、ピコレーザーの方がやや高めに設定されていることが一般的です。
最新機器であることや、複数のモードを搭載している点が価格に反映されています。
1cm²あたり5,000円から15,000円程度が相場で、クリニックや使用機種によって幅があります。
ルビーレーザーは1cm²あたり3,000円から10,000円程度と、比較的リーズナブルです。
ただし、ピコレーザーは複数回の治療が必要になることが多いため、総額で見るとどちらが高いかは症状や治療範囲によって変わってきます。
また、地域やクリニックの立地、医師の経験によっても費用は大きく変動するため、複数のクリニックで見積もりを取ることをおすすめします。
どっちを選ぶべき?肌悩み別のおすすめ治療パターン

ここまでピコレーザーとルビーレーザーの違いを詳しく見てきましたが、結局のところ「自分はどっちを選べばいいの?」という疑問が最も重要です。
この章では、具体的な肌悩み別に、どちらのレーザーが向いているのか、あるいはどう組み合わせるべきなのかを解説します。

編集部
シミの種類や濃さ、ライフスタイル、ダウンタイムの許容度などによって最適な選択肢は変わってきます。
自分の状況に近いケースを参考にして、治療の方向性を定めていきましょう。
濃いシミ・くっきりしたスポットタイプが気になる場合
顔に明確な境界線を持つ濃いシミがあり、「この部分だけをピンポイントで取りたい」という場合には、ルビーレーザーとピコスポットの両方が選択肢になります。
ルビーレーザーは一度の照射で劇的な効果が期待できるため、仕事で長期間休みが取れる、あるいはテープ保護をしても問題ないという方には非常に有効です。確実性と実績の面では長年の信頼がある治療法です。
一方、「テープを貼って過ごすのは難しい」「ダウンタイムを極力抑えたい」という方には、ピコスポットが適しています。
ピコスポットでも濃いシミに対応可能で、数回に分けて照射することで段階的に薄くしていくことができます。
かさぶたが小さく目立ちにくいため、日常生活への影響を最小限にできます。
薄いシミ・全体的なくすみ・肝斑が気になる場合
顔全体に広がる薄いシミや、色ムラ、くすみ、そして肝斑といった繊細な色素トラブルには、ピコトーニングやピコフラクショナルが圧倒的に向いています。
肝斑は摩擦や炎症によって悪化しやすいため、強いエネルギーで照射するルビーレーザーは原則として避けるべきです。
ピコトーニングは低出力で均一に照射するため、肝斑を刺激せずに徐々に薄くしていくことが可能です。
ただし、ピコフラクショナルは肝斑に対しては刺激が強すぎる場合があるため、肝斑がある場合は医師と相談の上、適切なモードを選択することが重要です。
また、全体的なトーンアップや透明感を求める場合にも、ピコトーニングは効果的です。
回数を重ねることで肌全体が明るくなり、キメが整う効果も期待できます。
肝斑がない場合は、ピコフラクショナルを併用すれば、毛穴の引き締めやコラーゲン生成による肌質改善も同時に狙えるため、総合的な美肌治療としての価値が高まります。
こうした広範囲かつ繊細な悩みには、ピコレーザーの柔軟性が大きな武器となります。
タトゥー・アートメイク・あざを消したい場合
タトゥーやアートメイク、太田母斑などのあざを除去したい場合は、色素の種類や深さによって使い分けが必要です。
黒や青系のタトゥーには、Qスイッチルビーレーザーやピコレーザーが有効です。
特にピコレーザーは衝撃波によってインクをより細かく粉砕できるため、従来のレーザーでは取れにくかった頑固なタトゥーにも効果を発揮します。
赤や黄色といったカラータトゥーの場合は、波長の異なるYAGレーザーなど他のレーザーとの組み合わせが必要になることもあります。
太田母斑や異所性蒙古斑のような真皮にあるあざに対しては、ルビーレーザーの長年の実績があり、保険適用となるケースもあります。

編集部
保険適用の場合、同一部位に対して生涯5回まで(扁平母斑は2回まで)という制限があり、3ヶ月以上の間隔を空ける必要があります。
いずれにしても、色素の種類や深さを正確に診断し、適切なレーザーを選択することが重要です。
複数の機種を扱っているクリニックで相談することをおすすめします。
敏感肌・色素沈着が心配な人は
敏感肌の方や、過去にレーザー治療後に色素沈着を起こした経験がある方は、できるだけ肌への負担が少ない治療を選びたいと考えるでしょう。
一般的には、ピコレーザーの方が周囲組織へのダメージが少なく、炎症後色素沈着のリスクが低いとされています。
特にピコトーニングのような低出力モードであれば、肌への刺激を最小限にしながら段階的に改善を目指せます。
ただし、どのレーザーを選ぶかよりも、出力設定や照射間隔、術後のスキンケアといった治療全体の管理が重要です。
同じピコレーザーでも、高出力で無理に照射したり、術後の紫外線対策が不十分であれば色素沈着のリスクは高まります。
逆に、ルビーレーザーでも適切な出力と丁寧なアフターケアがあれば、リスクを抑えることは可能です。

編集部
結局のところ、機種選びよりも「経験豊富な医師による適切な診断と治療計画」が最も重要な要素となります。
敏感肌の方は特に、カウンセリングで自分の肌質や過去の経験をしっかり伝え、慎重に治療を進めていくことが大切です。
ピコレーザー・ルビーレーザー治療の流れと注意点

レーザー治療を受ける際の具体的な流れと、術後の生活で気をつけるべきポイントを理解しておくことは、不安を減らし治療効果を最大化するために欠かせません。
初めての方にとっては、カウンセリングから照射当日、そして術後のケアまで、どのような流れになるのかイメージしにくいものです。
ここでは、一般的な治療の流れと、日常生活で注意すべき点を順を追って解説します。
事前に知識を持っておくことで、安心して治療に臨めるはずです。
カウンセリング〜診断
治療はまずカウンセリングから始まります。
医師または専門のカウンセラーが、あなたの肌悩みや治療歴、アレルギーの有無、現在使用している薬やスキンケア製品などを詳しく聞き取ります。
この情報は治療方針を決める上で非常に重要なので、正直に詳しく伝えましょう。
特に過去にレーザー治療で色素沈着を起こした経験がある方や、日焼けしやすい肌質の方は、必ずその旨を伝えてください。
次に、医師が実際に肌の状態を診察します。
多くのクリニックでは、肌診断機を使って表面だけでなく深層のシミや隠れたメラニンまで可視化します。
この診断によって、シミの種類(老人性色素斑、肝斑、ADMなど)を正確に見極め、最適なレーザーの種類や出力、照射回数を決定します。
ピコレーザーとルビーレーザーの両方を扱っているクリニックであれば、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら提案してくれるでしょう。
この段階で疑問点や不安はすべて解消しておくことが大切です。
照射当日の流れと時間の目安
照射当日は、まずメイクを落とし洗顔をします。
クリニックで洗顔料が用意されていることが多いですが、念のため事前に確認しておきましょう。
洗顔後、必要に応じて麻酔クリームを塗布します。麻酔クリームは効果が現れるまで20〜30分程度かかるため、その間は待合室で待機します。
痛みに弱い方は、遠慮せず麻酔の使用を申し出ることをおすすめします。
麻酔が効いたら、いよいよレーザー照射です。
照射時間は範囲によって異なりますが、スポット照射であれば数分、顔全体のトーニングでも10〜15分程度で終わります。
照射中は目を保護するためのゴーグルやアイシールドを装着し、医師が丁寧に照射を進めていきます。
照射後はクーリングを行い、炎症を抑える軟膏を塗布します。
ルビーレーザーの場合はこの時点で保護テープを貼ることが多いです。
全体の所要時間は、カウンセリングを除けば30分から1時間程度が目安となります。
術後の経過とよくある反応
照射直後は、赤みや軽い腫れが出ることが一般的です。
ピコレーザーの場合、この赤みは数時間から数日で引くことがほとんどです。
ルビーレーザーの場合は、照射部位に薄いかさぶたができ、これが自然に剥がれ落ちるまで1〜2週間かかります。
この期間は無理に剥がさず、保護テープを貼ったまま過ごすことが重要です。
かさぶたを無理に剥がすと、色素沈着のリスクが高まります。
かさぶたが取れた後は、一時的に赤みが残ったり、逆にシミが濃く見えることがあります。
これは「戻りシミ」と呼ばれる現象で、メラニンが一時的に濃く見えているだけで、数週間から数ヶ月かけて徐々に薄くなっていきます。
また、人によっては炎症後色素沈着が生じることもありますが、適切なケアを続ければ多くの場合は改善します。
こうした経過は個人差が大きいため、不安な点があれば遠慮なくクリニックに相談しましょう。
日常生活で気をつけること
レーザー治療後の最重要ポイントは、徹底した紫外線対策です。
紫外線は炎症後色素沈着の最大の原因となるため、日焼け止めを必ず使用し、帽子や日傘も活用しましょう。
SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを、2〜3時間おきに塗り直すのが理想です。
特に治療後2〜3ヶ月は紫外線に対して敏感になっているため、油断は禁物です。
スキンケアは、刺激の少ない保湿中心のシンプルなケアを心がけます。
レチノールやピーリング系の製品は、治療後しばらくは避けた方が無難です。医師から指示があれば、その指示に従いましょう。
メイクは、ピコレーザーであれば翌日から可能な場合が多いですが、ルビーレーザーの場合はかさぶたが取れるまで患部は避けます。
洗顔は優しく行い、タオルで擦らず押さえるように水分を取りましょう。
また、血行が良くなると炎症が長引く可能性があるため、当日の激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控えることが推奨されます。
これらの注意点を守ることで、治療効果を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑えることができます。
失敗しないクリニック・機種の選び方

どんなに優れた機種であっても、それを扱う医師の技術と経験、そしてクリニックの診断体制が伴わなければ、満足のいく結果は得られません。
「ピコレーザーがあるから」「有名なクリニックだから」という理由だけで選ぶのではなく、本当に自分の肌に向き合ってくれるクリニックを見極めることが大切です。
ここでは、失敗しないクリニック選びのための具体的なチェックポイントを紹介します。
機種の種類よりも、誰がどう診てくれるかという視点を持つことが、成功への近道です。
シミ治療の症例数・ルビーとピコ両方扱っているか
まず確認したいのは、そのクリニックがシミ治療をどれだけ手がけているかという実績です。
症例数が多いということは、それだけ多様なケースに対応してきた経験があるということであり、予期せぬトラブルへの対処力も高いと考えられます。
クリニックのウェブサイトやSNSで症例写真を公開しているところも多いので、実際の仕上がりを確認してみましょう。
ビフォーアフターの写真が豊富で、様々なシミのタイプに対応している実績があるクリニックは信頼性が高いと言えます。
また、ピコレーザーとルビーレーザーの両方を扱っているクリニックは、患者の症状に応じて最適な選択肢を提案できる柔軟性があります。
一方の機種しかない場合、その機種ありきで治療方針が決まってしまう可能性があります。
複数の選択肢がある中で、あなたの肌状態に最も適した治療を提案してくれるクリニックを選ぶことが重要です。
肌診断機などを使った診断が丁寧か
シミには様々な種類があり、見た目だけでは正確に判断できないことも少なくありません。
老人性色素斑と肝斑が混在していたり、ADMが隠れていたりすることもあります。
こうした複雑なケースを見極めるには、肌診断機による精密な診断が不可欠です。
肝斑にルビーレーザーを照射してしまうと悪化するリスクがあるため、正確な診断は治療の成否を分ける重要なポイントです。
VISIA(ビジア)やRe-Beau(リ・ボー)といった肌診断機を導入し、表層だけでなく深層のメラニン分布まで可視化してくれるクリニックは、診断精度が高いと言えます。
また、カウンセリングの時間をしっかり取り、あなたの話を丁寧に聞いてくれるかどうかも重要なポイントです。
流れ作業のように短時間で終わらせるのではなく、一人ひとりの肌と向き合う姿勢があるかを見極めましょう。
ルビー/ピコのリスクや限界も説明してくれるか
信頼できるクリニックは、メリットだけでなくリスクや限界についても正直に説明してくれます。
「このレーザーなら絶対に取れます」「ダウンタイムは全くありません」といった過度な断言をするクリニックには注意が必要です。
レーザー治療には、色素沈着のリスク、シミの再発の可能性、効果に個人差があることなど、必ず説明すべき事項があります。
特に、ピコレーザーでも出力設定や術後ケアが不適切であれば色素沈着が起こり得ること、肝斑に高出力照射すると悪化する可能性があることなど、正確な情報を伝えてくれるかを確認しましょう。
また、「あなたのシミには、実はこのレーザーは向いていない」と正直に伝えてくれるクリニックこそ、本当に患者のことを考えている証拠です。
無理に高額な治療を勧めるのではなく、他の選択肢を提示してくれたり、場合によっては治療を見送る判断をしてくれることもあります。
こうした誠実な姿勢があるかどうかは、カウンセリングでの対応からある程度見極めることができます。
料金体系・回数プラン・アフターケアの充実度
料金体系が明確で、追加費用が発生する可能性についても事前に説明してくれるクリニックを選びましょう。
ウェブサイトに料金が掲載されていても、実際には麻酔代や薬代、再診料などが別途かかることがあります。
総額でいくらになるのかを事前に確認しておくことが大切です。
また、地域やクリニックの立地によって費用は大きく変動するため、複数のクリニックで見積もりを取って比較することをおすすめします。
複数回の治療が必要な場合、回数券やコースプランがあると費用を抑えられることがあります。
ただし、無理に高額なコースを契約させようとするクリニックには警戒が必要です。
また、治療後のアフターケアが充実しているかも重要なポイントです。
万が一トラブルが起きた際に、迅速に対応してくれる体制が整っているか、定期的な経過観察があるかなどを確認しましょう。
アフターケアまで含めて一貫したサポートをしてくれるクリニックであれば、安心して治療を続けられます。
ピコレーザーとルビーレーザーに関するよくある質問(FAQ)

ここまで詳しく解説してきましたが、まだ細かい疑問や不安が残っている方もいるでしょう。
この章では、よく聞かれる質問に答えていきます。
治療を受ける前に知っておきたいポイントをFAQ形式でまとめましたので、最終的な判断の参考にしてください。
Q
シミ取りはピコレーザーとルビーレーザー、どっちの方が早く消えますか?
A
濃いシミに対して即効性を求めるならルビーレーザーの方が早く効果を実感できます。
一度の照射でシミがかさぶたになり、それが取れればシミが薄くなるため、目に見える変化が早いです。
ただし、ダウンタイムを含めると完全に落ち着くまでには時間がかかります。
ピコレーザーは段階的に薄くしていくため、最終的な結果が出るまでには数ヶ月かかりますが、日常生活への支障が少ないというメリットがあります。
「早さ」の定義が即効性なのか、社会復帰までの早さなのかによって答えは変わってくると言えるでしょう。
Q
一度ルビーレーザーを当てたシミに、あとからピコレーザーをしても大丈夫?
A
ルビーレーザーで濃いシミを取った後に残った薄いシミや色素沈着に対して、ピコレーザーで追加治療を行うケースは珍しくありません。
ルビーレーザーの強力な効果でメインのシミを除去し、細かい部分をピコレーザーで仕上げるという使い分けは、むしろ効率的なアプローチと言えます。
ただし、ルビーレーザー照射後は肌が敏感になっているため、十分に回復してから次の治療に進むことが大切です。
一般的には3ヶ月以上の間隔を空けることが推奨されます。
医師と相談しながら適切なタイミングで治療を進めましょう。
Q
色素沈着が怖いのですが、どちらの方がリスクは低いですか?
A
一般的には、ピコレーザーの方が炎症後色素沈着のリスクが低いとされています。
照射時間が短く周囲組織への熱ダメージが少ないため、炎症が起きにくいからです。
ただし、色素沈着のリスクは機種だけでなく、出力設定、照射回数、術後のケア、そして個人の肌質によって大きく変わります。
ピコレーザーでも高出力で照射したり、術後の紫外線対策が不十分だと色素沈着は起こります。
日焼けしやすい肌質の方や、過去に色素沈着を起こしたことがある方は、どちらのレーザーを選んでも慎重な治療計画と徹底した紫外線対策が必要です。
医師にしっかりと自分の肌質や不安を伝え、リスクを最小限にする治療を受けることが最も重要です。
Q
肝斑にはピコとルビー、どちらが向いていますか?
A
肝斑にはピコレーザー、特にピコトーニングが向いています。
肝斑は摩擦や強い刺激によって悪化しやすい性質があり、高出力で照射するルビーレーザーは刺激が強すぎて悪化のリスクがあります。
ピコトーニングは低出力で均一に照射するため、肝斑を刺激せずに徐々に薄くしていくことが可能です。
ただし、ピコレーザーでもピコスポットのような高出力照射を肝斑に行うと悪化する可能性があるため、照射モードの選択が重要です。
また、肝斑と老人性色素斑が混在している場合など、診断が難しいケースもあります。肌診断機を使った正確な診断のもと、適切な治療方針を立てることが成功の鍵となります。
Q
日焼けしている肌でも治療できますか?
A
日焼けしている肌へのレーザー治療は、原則として推奨されません。
レーザーはメラニン色素に反応するため、日焼けした肌全体に反応してしまい、火傷や色素沈着のリスクが高まります。
また、日焼け直後の肌は炎症状態にあるため、さらなる刺激を与えるのは危険です。
治療を受ける場合は、日焼けが完全に落ち着いてから、最低でも1ヶ月以上、できれば2〜3ヶ月程度経過してからにすることが望ましいです。
治療を予定している方は、治療前から徹底した紫外線対策を行い、できるだけ肌を白く保つよう心がけましょう。
Q
保険適用になりますか?
A
太田母斑や異所性蒙古斑といった先天性のあざに対するQスイッチルビーレーザー治療は、保険適用となるケースがあります。
保険適用の場合、同一部位に対して生涯5回まで(扁平母斑は2回まで)という制限があり、照射間隔は3ヶ月以上空ける必要があります。
ただし、一般的な老人性色素斑(シミ)や美容目的の治療は保険適用外の自由診療となります。
保険適用かどうかは、疾患の種類と診断によって決まるため、気になる方はカウンセリング時に医師に確認しましょう。
保険適用の場合は費用が大幅に抑えられるため、診断によっては経済的な負担が軽減されます。
Q
何回くらい通う想定をしておけばいいですか?
A
ルビーレーザーでスポット照射をする場合、濃いシミであれば1〜3回程度で満足のいく結果が得られることが多いです。
ピコレーザーのトーニングやフラクショナルの場合は、3〜5回以上の継続的な治療が推奨されます。
ただし、シミの種類や濃さ、範囲、個人の肌質によって必要な回数は大きく変わります。
初回のカウンセリングで、医師から具体的な治療計画と回数の目安を提示してもらい、予算やスケジュールと照らし合わせて判断しましょう。
焦らず段階的に治療を進めることが、結果的には最も確実な改善につながります。
まとめ

ピコレーザーとルビーレーザーの決定的な違いは、照射時間とメラニンの砕き方にあります。
ピコレーザーは薄いシミや肝斑、全体的なくすみに強く、ダウンタイムが短いという利点がありますが、高出力照射では色素沈着リスクがあることも理解しておく必要があります。
ルビーレーザーは濃いシミやスポット状のシミに対して高い即効性を持つ一方、ダウンタイムや色素沈着のリスクもやや高めです。
どちらを選ぶかは、シミの種類・濃さ・ライフスタイル・ダウンタイムの許容度によって変わります。
最終的には、どの機種を選ぶかよりも、医師の診断力と技術力、クリニックの診断体制とアフターケアの充実度が治療の成否を分けます。

編集部
複数のレーザーを扱い、症例数が豊富で、リスクについても正直に説明してくれるクリニックを選び、納得のいく治療計画を立てた上でスタートさせましょう。
大阪梅田でピコレーザーを受けるなら、ビューティスクリニックへお越しください!



