年を重ねると、どうしても顔のたるみやしわが気になってきてしまいますよね。
また、できればいつまでもきれいなままで居続けたいものです。
そういったときにおすすめなのが、糸リフトアップです。
本記事では、糸リフトアップとはどういった施術なのかやデメリットについて解説します。
編集部
糸リフトの失敗例も紹介するので、施術を検討しているならぜひ参考にしてみてください。
目次
糸リフトアップとは
糸リフトアップとは、大掛かりな手術をすることなく顔のたるみをリフトアップする施術です。
糸を皮下組織に挿入することによって、糸が脂肪を引き上げてくれます。
さらに、糸の刺激でコラーゲンが増え、美肌効果が期待できます。
また、肌のツヤやハリがアップするため、お肌のトラブルに悩まされている人にはおすすめといえるでしょう。
編集部
ここでは、糸リフトアップについて詳しく解説します。
糸リフトアップで期待できる効果
糸リフトでは、リフトアップ効果のほかにも小顔効果、お肌のハリ・ツヤを増す美肌効果などが期待でき、弾力アップも可能。
リフトアップ効果に関しては、施術後すぐから実感できるのが特徴です。
また、肌のたるみを予防する効果もありますが、たるみ予防に関しては顔全体に効果があるだけでなく、部分的に効果を出すこともできます。
たるみ予防効果のポイントは、半永久的に効果が持続する点です。
編集部
そのほか、ほうれい線の改善も考えられます。
溶けない糸リフトについて
糸リフトで使用される糸は、溶ける糸と溶けない糸があります。
溶ける糸は、時間をかけて徐々に体内に吸収されていく糸です。
溶けない糸は、体内に吸収されることはありません。
そのため、溶ける糸よりもリフトアップ効果が持続する点が特徴といえます。
糸に「コグ」と呼ばれるトゲのようなものがついていて、この「コグ」が皮下組織をひっかけて固定することによってリフトアップできます。
ただし、「コグ」は徐々に耐久性が落ちてくるため、半永久的にリフトアップ効果があるというわけではありません。
持続期間は、1~3年程度です。
編集部
ちなみに、溶けない糸の素材には、「PP(ポリプロピレン)」や「金」などが使用されます。
リフトアップ効果が長く続くほうが良いならPPが良く、美肌効果を期待したいなら、金の糸がおすすめです。
ただし、溶けない糸とは異なり、体内に糸が残ってしまうため、感染症のリスクが解ける糸よりも高くなる点に注意が必要です。
また、ほかの美容施術を受けたい場合には、体内に残った糸が邪魔になってしまう可能性があります。
糸リフトのデメリット
糸リフトには、さまざまなデメリットがあります。
たとえば、施術後には腫れや痛みが生じることがある点です。
また、糸リフトには小顔効果がありますが、施術後に腫れやむくみが生じてしまうと、小顔になるというよりも、どちらかといえば顔が大きく見えてしまいます。
編集部
とはいえ、ずっと続くわけではなく、施術から3~4週間程度で腫れやむくみが引いてシャープになるでしょう。
そのほか、糸を通す場所や引っ張る力の強さによっては、顔にでこぼこが生じてしまう場合があります。
たとえでこぼこができてしまったとしても、時間経過とともに糸がなじんでくると少しずつ目立たなくなってくるので、その点は安心できるでしょう。
また、強いたるみには効果がないことは、知っておく必要があります。
これらのデメリットを把握しておくことで、施術後に後悔をしなくても済むでしょう。
また、糸リフトにはデメリット以外にもリスクや痛み、ダウンタイムなどもあるので注意が必要です。
糸リフトのリスク
糸リフトには、以下のようなリスクがあるので注意が必要です。
- 感染症
- 左右非対称
- 持続期間が有限
- 髪の毛が生えてこなくなる可能性
- 糸が透けることがある
- 顔が引きつることがある
- 肌の状態を悪化させる
糸リフトには、感染症のリスクがあります。
溶ける糸を使用すると、糸は徐々に体内に吸収されるため、感染症のリスクは低くなりますが、溶けない糸は異物として体内に残留してしまうため、感染症のリスクが高くなってしまいます。
そのため、糸を挿入する部分に熱感や赤みを感じるなら、注意が必要です。
また、糸を顔の左右に入れることになりますが、引き上げる位置や力の強さによっては左右非対称となってしまうリスクもあります。
編集部
だからこそ、高い技術力と豊富な経験のある医師に施術をしてもらうことが重要です。
ちなみに、糸リフトは永続的にリフトアップが可能というわけではなく、1年~2年程度で効果がなくなってしまいます。
溶けない糸で素材によっては5年程度持つ場合もありますが、どちらにしても定期的に施術をしなければならないでしょう。
だからといって何度も繰り返してしまうと皮膚に負担がかかり、肌の状態を悪化させてしまう可能性もあります。
皮膚を挿入する部分の毛根が傷ついてしまうとその部分の髪の毛が生えてこなくなってしまう可能性があるため、そういったリスクがあることも知っておくことが大切です。
場合によっては糸が透けて見えてしまったり顔が引きつったりすることもあります。
糸リフト後の痛みやダウンタイム
糸リフトアップしたときのダウンタイムは軽いのが特徴です。
具体的には、糸を皮下組織に挿入することになるため、傷口はずきずきとした痛みを感じます。
編集部
施術中は痛みを感じないように麻酔がされますが、麻酔が切れると痛みを感じ始めるため、注意が必要です。
痛みを感じる期間は個人差がありますが、痛みのピークは2~3日程度であり、施術から1~2週間程度経つと痛みが薄れて良くなります。
また、腫れや内出血についても、施術から1~2週間程度現れる場合があります。
とはいえ、内出血の範囲は狭いので、そこまで目立つということはありません。
そのほかには、顔が引きつれるような違和感も感じる可能性があります。
挿入した糸がうまくなじんでくると、違和感もなくなるでしょう。
糸リフトの失敗例
糸リフトは、失敗する場合もあります。
そのため、どのような失敗例があるのかといったことだけでなく、原因を知っておくことも大切です。
編集部
ここでは、糸リフトの失敗例とその原因について解説します。
ひきつった顔になった
糸リフトに失敗すると、ひきつった顔になってしまう場合があります。
原因としては、スプリングリフトやミントリフトなどのリフトアップ効果が高い糸を使用しているのに強く引っ張り過ぎてしまったなど、糸の特性を理解せずに施術してしまっているために起こる現象です。
通常でも顔の引きつりは多少ありますが、時間がたつにつれ、落ち着いてきます。
もし1か月たっても表情が作りにくい、ひきつったような顔になってしまうといった場合には、担当の医師に相談するようにしましょう。
顔が大きくなる
一般的に糸リフトの施術をすると小顔効果がありますが、失敗すると顔が大きくなってしまう場合があります。
とはいえ、施術後に腫れることはよくあるため、1~2週間程度は様子見で大丈夫でしょう。
ただし、施術から2週間程度経過しても顔の腫れが良くならない場合は、医師に相談する必要があります。
そのほか、リフトアップの糸をどのように入れるのかによって、顔が大きくなってしまうケースも考えられます。
糸リフトに限らず美容施術では、医師のデザイン力・技術力も試されます。
そのため、施術する医師を選ぶ際には、医師が担当している症例写真などをチェックして、自分好みに仕上げてくれる医師を選ぶようにしましょう。
でこぼこになる
顔がでこぼこになってしまう、というのも糸リフトの失敗例の一つです。
でこぼこになる原因として考えられるのは、挿入した糸リフトのバランスが崩れていることです。
たとえば、平行に入れたはずの糸の位置がずれてしまうと、一部だけが深い真皮に刺さってしまうことがあります。
そうなるとゆがみが出てきてしまい、一部だけが膨らんで見えたり、くぼんでしまったりするので、結果的にでこぼこになってしまうでしょう。
突起が大きな糸ほど、バランスを崩さないように注意が必要になります。
また、金の糸を使用する際に、金属アレルギーが起こってしまうとでこぼこになる可能性があるため、金の糸を使用する際にはアレルギー検査を事前にしておくのもおすすめです。
髪が抜けてしまった
糸リフトで髪が抜けてしまった、といったケースがあります。
挿入方法や、挿入する糸の種類によっては毛根を傷つけてしまう場合があります。
また、糸を固定する際に引っ張り過ぎてしまう、もしくは血流障害を起こしてしまうなどといった際に髪が抜けてしまうケースも。
髪は、施術後に一気に抜けてしまうケースと、徐々に抜けてくるケースがあります。
施術の際に毛根が傷つく・一部切れてしまうのが原因です。
糸が透けて見える
医師の技術が不足していると、糸が透けて見える場合があります。
とくにミントリフトやアプトスといった太めの糸は透けやすく、触ると糸についているとげがわかってしまうこともあるでしょう。
糸が肌になじんでくると違和感がなくなる場合もありますが、時間が経過しても違和感が消えない、糸が透けているまま、ということであれば再度医師に相談する必要があります。
重要なのは、医師が患者の皮膚の厚さと糸の特徴を理解して、適切な深さに糸を入れることです。
まとめ
本記事では、糸リフトのデメリットや失敗例などを詳しく解説しました。
糸リフトをするとリフトアップ効果があるだけでなく、たるみの予防効果や美容効果、小顔効果などさまざまな効果が期待できます。
ただし、感染症のリスクや失敗のリスクもあるので注意が必要です。
とくに、技術力不足・経験不足の医師を選ぶと失敗するリスクが高くなります。
編集部
施術を検討する場合には、必ず医師の症例写真をチェックし、経験豊富で技術力の確かな医師を選ぶようにしましょうね。