シミ取りのレーザー治療を調べる女性
シミ取りはレーザー治療が良いって言うけど本当にシミが消えるのかな…
費用はどのくらいなんだろう…
このように顔のシミ取りを考えている方は多いでしょう。
シミを早く消したいならレーザー治療が適しています。
ただ、レーザー治療についてさまざまな疑問や不安はありますよね。
そこで今回は以下の内容を解説します。
- シミ取りに使われるレーザーの種類
- レーザー治療の料金相場
- レーザー治療のメリットとデメリット
- レーザーでシミ取りしたあとの注意点
レーザー治療は肌への負担が少なく濃いシミやホクロも治療可能です。
この記事を読むとシミ取りの内容や、どこでシミ取りをするべきかわかりますよ。
編集部
目次
シミ取りレーザーとは?種類を紹介
レーザー治療とは従来のようなメスを使わず、レーザー光線の熱でシミやアザ、ホクロなどの色素を取り除く施術です。
シミの原因や種類は多岐にわたり、それぞれに適した方法でレーザー照射が行われます。
まずはシミ取りに用いられる代表的なレーザーを5種類見ていきましょう。
Qスイッチヤグレーザー
Qスイッチヤグレーザーは、2つの波長を組み合わせ肌内部の色素を強力に除去するレーザーです。
肌表面から532nmの浅い層、1064nmの深い層まで届くレーザーを使い分けターゲットとなる色素を破壊します。
また、名称にあるQスイッチとは、レーザーを1発照射したときの時間を調整できる機能で、シミの状態に応じ最短の照射でアプローチします。
照射時間が短いほど周囲への影響を及ぼさないため、健康な肌へのダメージを抑えられる施術と考えて良いでしょう。
Qスイッチヤグレーザーは、強力な出力による色素除去に優れており、このレーザーによる治療が適した症状は下記の通りです。
- シミ
- ほくろ
- そばかす
- 肝斑
- あざ
- 入れ墨、アートメイクなどの除去
シミの分厚さや深さなど状態により複数回の照射が必要なこともありますが、浅いシミや小さなほくろであれば1回の治療で消せる場合がほとんどです。
Qスイッチヤグレーザーは、比較的濃いシミを取り除きたい方にもおすすめ。また、出力を抑えたモードでの照射も可能なので、あらゆるシミへのアプローチが可能です。
編集部
レーザートーニング
レーザートーニングとはシミ取りと共に肌質改善が期待できる治療法です。
レーザートーニングでは、Qスイッチヤグレーザーの低出力の照射モードを用いて刺激を抑え徐々に原因色素を破壊します。
低出力にする理由は一定のシミ、主に肝斑や炎症性色素沈着は強い刺激を与えるとかえって悪化してしまうためです。
レーザートーニングでの治療が適しているのは以下の症状です。
- 広範囲の薄いシミ
- 肝斑
- そばかす
- 毛穴の開きや黒ずみ
- ニキビ跡
- 色素沈着
レーザートーニングは痛みや副作用がほとんどなく、かさぶたができにくいという特徴があります。
そのため、施術中の痛みが心配な方や治療していることを周りに知られたくない方にもおすすめです。
レーザートーニングは継続して施術を受けることで徐々に効果が現れます。
2週間~1ヶ月ほどの間隔を空けながら、5回程度施術する頃から肌の変化を実感できるでしょう。
シミ取りと同時に肌のくすみ改善や毛穴の黒ずみ除去、毛穴の引き締めなど美肌効果も期待できますよ。
編集部
ピコトーニング
ピコトーニングとは、きわめて弱いレーザーを繰り返し当てるピコレーザーの照射モードの1つです。
微弱なレーザーを当てる理由は前述したように、原因色素に刺激を与えないためです。
レーザートーニングとの違いは、照射時間(パルス幅)の短さにあります。
従来のレーザーはナノ秒(10億分の1秒)の照射時間に対し、ピコレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)という圧倒的な短さ。
原因色素を熱ではなく衝撃波で粉砕するため、周りへの損傷が少なく肌への負担が抑えられる治療法です。
また、細かく粉砕された色素は排出されやすくなるため、早い効果が期待できます。
ただ微弱なレーザーを照射する方法なので、効果を実感するのは複数回施術を受けたあとになるでしょう。
ピコトーニングによる治療が適した症状はこちらです。
- 肝斑
- 広範囲の薄いシミ
- そばかす
- くすみ
- 毛穴の開きや黒ずみ
- ニキビ跡
ピコトーニングもシミの除去に加えさまざまな美肌効果があります。
治療を続ければ肌質の改善が期待できますし、副作用が出にくいため周りに気付かれることなく治療を続けられます。
ピコスポット
ピコスポットはピコレーザーの照射モードの1つで、消したいシミの原因色素に対して集中的にピンポイント照射します。
特定のシミを取りたいという方は、ピコスポットが適しているかもしれません。
ピコスポットはトーニングとは異なり、ピコ秒での強力なレーザー照射により、短時間で原因色素を粉砕します。
シミの状態にもよりますが、通常1~2回の治療でシミが改善されます。
- シミ
- そばかす
- あざ
- ホクロ
- 色素沈着
- 入れ墨、アートメイクなどの除去
ピコレーザーは熱ではなく衝撃波を利用した手法のため、現在のところもっとも肌に優しいレーザー治療と考えて良いでしょう。
ピコレーザーは最新式のマシンで現在主流となっており、多くのクリニックが導入しています。
ただ、どんなシミにもピコレーザーが最適というわけではありません。
シミの状態によっては従来のレーザーのほうが適している場合もあるようです。
いずれにしても医師の判断と技術力が大切なので、経験豊富な医師のもと治療を受けましょう。
編集部
レーザーフェイシャル
レーザーフェイシャルは顔全体にレーザーを照射するタイプの施術なので、広範囲のシミやそばかすに有効な治療法です。
ゆるやかに効果をもたらす手法なので、前述したトーニングと似た治療法と考えると良いですね。
継続的な治療が必要ですが、シミや、くすみの改善と共にコラーゲンの生成促進を促すため美肌効果もあります。
また、レーザーフェイシャルで使用するアレキサンドライトレーザーは脱毛にも使われる光のため、うぶ毛の減少も期待できます。
うぶ毛の脱毛により肌のトーンアップ効果は高まり、化粧ノリもよくなるでしょう。
レーザーフェイシャルで治療できる肌悩みは下記の通りです。
- 広範囲のシミ
- くすみ
- そばかす
- 毛穴の開きや黒ずみ
施術名の似たフォトフェイシャルと混乱しそうですが、フォトフェイシャルはIPLと呼ばれる光でレーザーよりも穏やかに肌の浅い部分にアプローチする治療。
一方レーザーフェイシャルは光が肌の深層部に到達し、原因色素を破壊し取り除きます。
それぞれ原因色素の位置によって使い分けられています。
レーザーフェイシャルはシミ取りと共に脱毛や美肌を手に入れたい方におすすめです。肌の内側からのキメやハリの改善が期待できます。
編集部
シミ取りレーザーの種類を5つ紹介しましたが、それぞれの特徴をまとめると以下の通りです。
施術名 | 治療できる症状 | 特徴 | 副作用 |
---|---|---|---|
Qスイッチ ヤグレーザー | シミ ほくろ そばかす 肝斑 あざ 入れ墨、アートメイク | 健康な細胞へのダメージを抑えながら ざまざまなシミの改善が可能 | 赤み 腫れ 乾燥 ヒリヒリ感 色素沈着 色素脱失 |
レーザートーニング | 広範囲の薄いシミ 肝斑 そばかす 毛穴 ニキビ跡 色素沈着 | 肌にやさしく原因色素を 徐々に減少させる | 赤み 腫れ 乾燥 色素脱失 |
ピコトーニング | 肝斑 広範囲の薄いシミ そばかす くすみ 毛穴の開きや黒ずみ ニキビ跡 | 出力の弱いレーザー治療のため 副作用が出にくい | 赤み かゆみ 乾燥 色素沈着 色素脱失 |
ピコスポット | シミ そばかす あざ ホクロ 色素沈着 入れ墨、アートメイク | 原因色素を集中的に照射し 除去できる | 痛み かゆみ 乾燥 色素脱失 色素沈着 |
レーザー フェイシャル | 細かいシミ くすみ そばかす 毛穴の開きや黒ずみ うぶ毛の脱毛 | 低出力レーザーで美肌、うぶ毛の 脱毛効果もある | 赤み 腫れ 乾燥 色素沈着 ヒリヒリ感 |
上記以外にもシミ取りに用いられるレーザーは多くあり、シミの状態によって使い分けられます。
ここで紹介したQスイッチヤグレーザーとピコレーザーは、気になるシミだけを集中的に除去したい場合に適しており、その他3種類は広範囲のシミをゆるやかに改善すると共に美肌に導いてくれるレーザーです。
まずはどのようなタイプのシミなのかを正しく診断してもらい、目的に応じたレーザー治療が大切となります。
シミ取りレーザーの料金相場
ここからは、施術別の料金相場を見ていきましょう。
ただ、シミの種類や範囲によって料金は違ってくるため、あくまでも目安としてご覧ください。
Qスイッチヤグレーザー
Qスイッチヤグレーザーは以下のようにミリ単位で料金を設定しているクリニックがほとんどです。
クリニック名 | 料金 |
---|---|
共立美容外科 | 2ミリ以下:3,300円 |
ヒロクリニック | 5ミリ以下:6,000円 |
いしい形成クリニック | 1センチ以下:11,000円 |
相場としては1ミリ範囲でおよそ1,200円ですね。
また、シミ取り放題メニューを設けているクリニックもあり、湘南美容外科はどんなシミでもまとめて10個26,000円(税込み)ですし、渋谷美容外科クリニックでは3ミリ未満のシミなら10個で22,000円(税込み)です。
気になるシミがいくつもあるなら、シミ取り放題メニューを利用しても良いかもしれません。
レーザートーニング
レーザートーニングは広範囲にレーザーを照射する治療なので、全顔での料金相場を調査してみました。
レーザートーニングは大手美容クリニックであれば、10,000円以内で収まることが多いです。
ただ、一般的な美容皮膚科での料金は20,000円以上が多く、料金にばらつきがあります。
参考サイト:さぎのみや皮膚科クリニック・いしい形成クリニック・トイトイトイクリニック公式サイト
それら料金の差も加味すると、レーザートーニングの相場は10,000~25,000円程度と言えます。
ピコトーニング
続いてこちらはピコトーニングの料金相場です。
クリニック名 | 料金 |
---|---|
湘南美容クリニック | 全顔:11,000円 |
共立美容外科 | 全顔:20,900円 |
水の森美容クリニック | 全顔:16,500円 |
レーザートーニングに比べるとピコトーニングは若干高いです。
大手クリニックでも10,000円を切る料金は見られませんし、30,000円前後の院が多いですね。
参考サイト:銀座よしえクリニック・いしい形成クリニック・駒沢クリニック公式サイト
ピコトーニングの料金相場は15,000~35,000円程度です。
ピコスポット
次はピコレーザーのピコスポットモードです。
ピコスポットの料金相場は下記のとおり。
クリニック名 | 料金 |
---|---|
森の宮皮膚科クリニック | 5ミリ以下:9,900円・打ち放題:99,000円 |
銀座よしえクリニック | 1センチ以下 :12,100円 |
エールクリニック | 1ミリ以下:3,300円・取り放題:99,000円 |
ピコスポットは同じように集中照射するタイプのヤグレーザーよりも高額です。
ピコレーザーは最新式であり、副作用を抑えられる性能の良さがその理由でしょう。
ピコスポットの1ミリ四方の相場はおよそ1,200~3,300円です。
また「シミ取り放題メニュー」だと、40,000~100,000円程度と高めですね。
参考サイト:オーロラクリニック・エールクリニック・森の宮皮膚科クリニック・湘南美容クリニック
レーザーフェイシャル
レーザーフェイシャルは副作用がほとんどないと言われるレーザー治療です。
その料金相場は以下をご覧ください。
クリニック名 | 料金 |
---|---|
山手皮膚科クリニック | 17,600円 |
さぎのみや皮膚科クリニック | 19,800円 |
表参道スキンクリニック | 22,000円 |
レーザーフェイシャルは各クリニック料金に大きな差はなく、17,000~20,000円程度です。
ピコトーニングやレーザートーニングにも美肌効果はありますが、うぶ毛の脱毛までできるのはレーザーフェイシャルの大きな特徴。
脱毛もセットの料金だと考えると、高くないかもしれませんね。
以上それぞれの相場をまとめると以下のようになります。
施術名 | 料金相場 |
---|---|
Qスイッチ ヤグレーザー | 1ミリ以下:1,200円程度 |
レーザートーニング | 10,000~25,000円 |
ピコトーニング | 15,000~35,000円 |
ピコスポット | 1ミリ以下:1,200~3,300円 |
レーザー フェイシャル | 17,000~20,000円 |
Qスイッチヤグレーザーやピコスポットのように集中照射するタイプはミリ単位での料金設定をしている院が多く、ピコレーザーは少々高めです。
ただこれらは、出力が強く施術は1~2回程度で済むことがほとんどです。
一方トーニングやレーザーフェイシャルは、スポット照射よりは手頃ですが複数回の施術が必要になります。
継続的な治療が必要なレーザー治療の場合は複数回のセット料金メニューを設けていることも多いですよ。
編集部
レーザーで治療できるシミの種類と特徴
ひとくちにシミと言っても種類は多岐にわたり、どのレーザー治療が適しているのか分かりませんよね。
ここではよく見られる4種類のシミについて原因や特徴、適した治療法を紹介します。
老人性色素斑(シミ)
まずほとんどの方の肌に現れるのが、「老人性色素斑」です。
別名「日光黒子」とも呼ばれており、主な原因は紫外線と加齢にあります。
本来紫外線によって増殖したメラニンは、ターンオーバーによって体外に放出されます。
ところが加齢や紫外線によってダメージを受けた肌はターンオーバーが正常に働かず、メラニンが定着してしまうためにできるシミですね。
老人性色素班の特徴は下記の通りです。
- 輪郭がハッキリしている
- 加齢と共に悪化する
- 紫外線対策で防げる
老人性色素班は徹底した紫外線対策で発症を抑えられるタイプのシミです。
ただ1度できてしまうと自然治癒することはなく、加齢とともに大きく濃くなることもあります。
老人性色素班には以下のレーザー治療が有効です。
- Qスイッチヤグレーザー
- ピコスポット
上記2つのレーザーなら1~2回の施術で改善される場合がほとんどです。
老人性色素班は40代以上のほとんどの方に見られるシミです。
レーザー治療で比較的簡単に除去できますが、施術後の紫外線対策は徹底しましょう。
編集部
なお、シミの状態によっては複数回の治療が必要になることもあります。
そばかす
そばかすは色白の方に多く見られるシミの一種で、顔だけでなく腕や背中、肩などにも現れます。
幼少期から発症することも多いシミで、遺伝的要素が大きいと言われています。
そばかすの特徴は以下の通りです。
- 小さな茶色の斑点が広がっている
- 顔を中心に腕や背中、肩にも現れる
- 遺伝により幼少期に発症することが多い
遺伝によるそばかすは幼少期に現れ、思春期をピークに成人する頃には目立たなくなることも多いです。
ただし、遺伝ではなく紫外線や摩擦により成人以降に発症することもあります。
その場合は自然に薄くなることはありません。
そばかすはさまざまな要因で目立つようになりますが、とくに紫外線を浴びすぎると濃くなるため、日焼け対策が大切。
小さな斑点が広範囲に広がることが多いそばかすは、以下3つのレーザー治療が適しています。
- レーザートーニング
- ピコトーニング
- レーザーフェイシャル
ただ、クリニックによっては集中照射するタイプのレーザーを勧められるかもしれません。
予算も視野に入れて担当医師と相談のうえ判断してください。
ここで挙げた3つの治療法は継続的な治療が必要なため、少し時間はかかりますが徐々に目立たなくなりますよ。
編集部
肝斑
肝斑は女性特有のシミで、主に30~50代の女性の顔に現れる症状です。
肝斑の原因はハッキリしていませんが、ピルの服用や妊娠、出産により発症するケースもあり、閉経を機に消えることもあることから女性ホルモンが関係していると言われています。
肝斑の特徴はこちらです。
- 顔の左右対称に広がっている
- 輪郭がモヤっとしている
- 強いレーザー治療で悪化しやすい
- 閉経と共に消えることもある
肝斑は頬に多く見られますが、鼻の下やおでこに出来ることもあります。
左右対称にぼんやりと広がるタイプのシミで、紫外線により濃くなるので紫外線対策は欠かせません。
肝斑はレーザーの強い刺激で悪化しやすいため、以下のように刺激の少ない治療が効果的です。
- Qスイッチヤグレーザー
- レーザートーニング
- ピコトーニング
肝斑はゆっくりと根気強く治療していかなければなりません。
内服薬や外用薬などと併せての治療が推奨されています。
編集部
炎症性色素沈着
炎症性色素沈着とは皮膚に炎症がおきたとき、メラニン色素が増加してシミのように残ってしまう症状です。
炎症が長期にわたるものだったり、繰り返したりして跡が残ってしまった状態ですね。
原因は多岐にわたりますが、以下の場合に色素沈着して残ることが多く見られます。
- ケガ
- ヤケド
- レーザー治療
- 強い日焼け
- 摩擦
- ひどい湿疹
- ニキビの悪化
- 皮膚感染症
炎症性色素沈着の治療はまず外用薬の使用が一般的です。
それでも残ってしまった色素沈着に対して、レーザー治療を行います。
治療に使用するレーザーは原因色素の深さや濃さにより異なるため、医師の判断が重要になります。
以上、一般的によく見られるシミの原因や治療法を解説しましたが、これらは混在していることも多く複合的な治療が必要になる場合もあります。
いずれのシミも医師の正しい診断と適した治療が何より大切です。
シミ取りレーザーのメリット
ここからはレーザー治療でシミ取りをするメリットやデメリットを見ていきましょう。
まずレーザー治療によるシミ取りのメリットは主に以下の3点が挙げられます。
- シミの改善が早い
- レーザー照射により肌が活性化される
- 素肌に自信が持てる
1度できてしまったシミは、ホームケアでの改善はむずかしいものです。
塗り薬や飲み薬で徐々に治していく方法もありますが、時間がかかります。
その点レーザー治療ならシミの種類や状態によっては1度の施術で改善することもあります。
また、レーザーの刺激により肌が活性化され美肌効果も期待できます。
肌がキレイになると見た目の印象が大きく変わり、生活の質が向上することも考えられますね。
ちなみに、ここで言うレーザー治療とはエステサロンで行われるものではありません。
そもそもエステサロンは医療機関ではないため、シミの改善に高い効果を発揮する医療用レーザーは使用できません。
シミ取りはエステサロンではなく、医療機関でしてもらいましょうね。
編集部
シミ取りレーザーのデメリット
続いて医療用レーザーによるシミ取りのデメリットを見ていきましょう。
レーザー治療によるデメリットは主に以下の3点です。
- 費用がかかる
- ダウンタイムがある
- シミが濃くなるリスクがある
シミには多くの種類が存在しますが、そのほとんどが保険適用での治療はできず、全額自費です。
なぜかというと、美容目的の治療だからですね。
そのため、シミ取りの費用は安くありません。
また、レーザー治療は肌に熱を加え炎症を起こさせることで肌の代謝を高め美肌を目指すものです。
負担を強いられた肌はダウンタイムと呼ばれる回復期間が必要になります。
そのため、ダウンタイムの期間は肌に赤みや痛みが生じますし、施術後のケア次第ではシミが濃くなるリスクもあります。
また、必ずシミが消えるとは言い切れません。
シミが消える可能性が高いのは事実ですが、確実ではないことも理解しておきましょう。
編集部
シミ取りレーザーはこんな人におすすめ
それではどんな方にレーザー治療が向いているのでしょうか。
レーザー治療でのシミ取りをおすすめしたいのは以下のような方です。
- なるべく早くシミを消したい
- 自分のシミを見ると憂鬱になる
- 素肌に自信を持ちたい
シミは多くの方が抱える肌悩みの1つ。
鏡で自分のシミを見るたびに憂鬱になり、早く消してしまいたいと考える方も多く見られます。
そんな方にはレーザーによる治療がおすすめです。
シミへのレーザー治療は、飲み薬や塗り薬とは異なり、治療の効果を早く実感できます。
また、毎日化粧でシミを隠すのではなく、素肌に自信を持ちたい方にも適しています。
シミ取りレーザーのほとんどは肌の活性化を促すもので、美肌効果も期待できるからです。
医師による施術のため、肌トラブルが起きた場合でも素早く対応してもらえますよ。
編集部
シミ取りレーザーの施術の流れ
「レーザーでシミを取りたい!」
「でもどんな感じでやるのか少し不安…」
このように考える方もいらっしゃるでしょう。
そこでここからはシミ取り治療を受ける際のおおまかな流れを見ていきましょう。
- STEP
予約を取る
電話やwebからカウンセリングの予約を取りましょう。
クリニックの予約状況によってはカウンセリング当日に施術を受けられる可能性もあるため、時間に余裕のある日を選んでおくと良いでしょう。
- STEP
カウンセリングを受ける
カウンセリングではシミのできた時期や受けたことのある施術、病歴や生活習慣などの確認があるので、正確に答えましょう。また、専門医の目でどのようなタイプのシミなのかしっかりと診てもらい施術日の予約を取ってください。
※場合によっては当日になるかもしれません。ほとんどのクリニックがカウンセリングを重要視しているので、不安なことやわからないことは何でも聞きましょう。
ここで医師の対応をよく観察してくださいね。
編集部
- STEP
レーザー治療を受ける
治療を予約した日に来院し施術を受けます。クレンジングや洗顔など基礎化粧品を常備する院がほとんどですが、念のためカウンセリングのときに確認しておきましょう。
施術自体は5~15分程度が目安です。
もしも麻酔を希望している場合は麻酔が効くまでの時間30分程度プラスされると考えてください。
- STEP
帰宅しアフターケア
施術の種類によっては施術個所にテープを貼り過ごしますが、ほとんど施術直後からのメイクも可能です。
施術後は医師の指示に従い紫外線対策や保湿を徹底的に行いましょう。
アフターケアの丁寧さがシミ取りの効果を高めます。
以上が簡単な流れになりますが、注意していただきたい点が3つあります。
- カウンセリングが高圧的で雑
- 不安をあおり治療を急かす
- 治療によるデメリットやリスクの説明がない
カウンセリングを受けたからといって、治療を受けなければならないわけではありません。
カウンセリングの段階で上記3つが見られたときは、他のクリニックを受診した方が良いでしょう。
信頼できる医師による施術を受けましょうね。
編集部
シミ取りレーザー治療後の注意点
レーザー治療はシミの改善に非常に有効な方法です。
ただし、副作用もありますし、アフターケアを怠るとシミが濃くなってしまうリスクを伴います。
ここからは治療後の注意点を説明するので、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて検討してみてくださいね。
副作用
レーザーによるシミ取りは、美容医療の世界ではリスクの低い治療として知られています。
施術の痛みや副作用が少なく、ダウンタイムも短いからですね。
ただしレーザー治療後は以下のような副作用が現れます。
施術名 | 副作用 |
---|---|
Qスイッチヤグレーザー | 赤み、腫れ、乾燥、ヒリヒリ感、色素沈着、色素脱失 |
レーザートーニング | 赤み、腫れ、乾燥、色素脱失 |
ピコトーニング | 赤み、かゆみ、乾燥、色素沈着、色素脱失 |
ピコスポット | 痛み、かゆみ、乾燥、色素脱失、色素沈着 |
レーザーフェイシャル | 赤み、腫れ、乾燥、色素沈着、ヒリヒリ感 |
施術個所は赤みや腫れ、ヒリヒリ感といった症状が出ますが、そのほとんどは時間の経過と共に消失します。
症状が消失すると薄いかさぶたができることがありますが、かさぶたが自然に剥がれ落ちたら肌が回復したと考えて良いでしょう。
ただ症状の出かたには個人差があり、赤みや腫れが長引くこともあります。
また、施術個所のメラニン色素が抜けて白く目立ってしまうこともありますし、反対に治療前よりも濃くなってしまうことも。
気になる症状が現れたときは医師に相談し指示を仰ぎましょう。
編集部
ダウンタイム
ダウンタイムとは施術後の副作用が治まるまでの期間を指します。
それぞれのダウンタイム目安は以下の通りです。
施術名 | ダウンタイム |
---|---|
Qスイッチヤグレーザー | 1~2週間 |
レーザートーニング | 1週間前後 |
ピコトーニング | 施術後数時間 |
ピコスポット | 施術後数時間 |
レーザーフェイシャル | 施術後数時間 |
ピンポイントで色素に照射するタイプのQスイッチヤグレーザーやピコスポットは1~2週間。
その他、3つの施術はダウンタイムがほとんどないことで知られています。
ただ、これも個人差があるためあくまでも目安と捉えてください。
治療後のケア
レーザー治療を含めほとんどの美肌治療に言えることですが、施術後のアフターケアは徹底的に行う必要があります。
冒頭でお話したように、アフターケアを怠るとシミが濃くなってしまうリスクがあるからですね。
レーザー治療後の肌は保水機能が損なわれ乾燥状態ですし、バリア機能も低下しているので紫外線の影響を受けやすくなっています。
そのため、徹底した保湿と紫外線対策で肌を労わることがとても大切です。
また、肌が回復するまでは以下のような行為も避けてください。
- 刺激のあるスキンケア
- 施術個所への摩擦
- 激しい運動
- 飲酒
- サウナや長風呂
ダウンタイム中は低刺激性のスキンケアでやさしく保湿し、代謝を上げる行為も赤みや腫れがぶり返す可能性があるので避けましょう。
治療後のケアは美肌へのカギと言っても過言ではありません。
このようなアフターケアが可能なときにシミ取りを受けましょう。
たとえば、子供の運動会があり数時間紫外線を浴びる予定があるときなどは施術をずらした方が良いですね。
編集部
実際のシミ取りレーザーの症例画像
ここまで紹介してきたように、施術そしてダウンタイム中のケアによりシミのない美しい肌を目指せます。
それでは、実際の症例写真をいくつか紹介しますね。
施術名:Qスイッチヤグレーザー
施術の副作用:痛み・内出血・赤み
施術の価格:1ミリ×1ミリ4,320~5,390円(税込み)
こちらはQスイッチヤグレーザーによる症例です。
うっすらと痕跡はあるものの、かなり色素が排出されたのが分かりますよね。
全体的に肌色が明るくなり、見た目の印象がずいぶん違います。
続いてはこちらの老人性色素班と思われる症状へのレーザー治療です。
施術名:ヤグレーザー
施術の副作用:むくみ、腫れ、内出血
施術の価格:5ミリ×5ミリ:11,000円(税込み)
こちらもヤグレーザーによる治療です。
やはりうっすらと残っていますが、大きなシミがここまで薄くなれば日常生活を気分よく過ごすことに直結するのではないでしょうか。
先ほどの症例と同様、周りの皮膚がトーンアップしているのも確認できますね。
続いては、肝斑のレーザー治療による症例です。
施術名:レーザー治療
施術の副作用:むくみ、腫れ、内出血
施術の価格:9,800~29,800円(税込み)
※使用機器、照射範囲などによって異なります。
※当時の価格で現在とは異なる場合があります。
こちらは肝斑の色素が跡形もなく消えています。
また、明らかに顔色がよくなり肌質の改善が見られますね。
レーザー治療は肌内部への刺激により肌細胞の活性化が望めます。
副作用やリスクもありますが、多くの方が施術を受け肌悩みを解消しています。
お悩みのシミがあるのでしたら、レーザー治療がおすすめです。
編集部
シミ取りレーザーでよく聞かれるQ&A
ここからはシミ取りレーザーに関するよくある質問と回答を紹介します。
シミ取りレーザーを検討するうえでの参考にしてくださいね。
Q
シミ取りレーザーで失敗することはある?
A
レーザーでシミが絶対に取れるとは言い切れませんし、失敗のリスクもあります。
シミ取りに用いられるレーザーはシミの種類によって使い分けられています。
そのため、医師が診断を誤れば間違った治療によりシミが濃くなることもあるかもしれません。
また、レーザーの出力が弱すぎると効果が出ませんし、強すぎるとヤケドや水ぶくれとなり跡が残る可能性もあります。
つまり経験豊富で技術のある医師のもと治療を受けることが重要となります。
Q
シミ取りレーザーを受けることができない人は?
A
以下の方はシミ取りレーザーを受けられない可能性が高いです。
- 妊娠中
- 日焼けまたは日焼けする予定がある
- 紫外線アレルギー
- 糖尿病や高血圧
- てんかん発作の既往のある方
- アルコール中毒
- ケロイド体質
妊娠中はホルモンの影響で色素沈着が起きやすいというリスクがありますし、日焼けした肌も副作用が強く出るため断られるでしょう。
紫外線アレルギーの方の場合は、レーザーの照射が紫外線と同様の反応を起こし、水ぶくれやヤケドのようになることがあるため施術を行いません。
またレーザーの刺激とアルコールの血行促進により炎症が起こる可能性が高いため、アルコールを摂取する習慣のある方を断るクリニックも多いです。
そして、大手美容クリニックでは、持病をお持ちの方もレーザー治療できないケースがほとんどです。
ただ、持病をお持ちの方に関しては十分なヒアリングを行ったうえで治療を行う院も存在します。
持病をお持ちでシミ取りをしたいと考える方は、複数医院へのカウンセリングをおすすめします。
編集部
シミ取りレーザーについてのまとめ
今回はレーザー治療によるシミ取りを解説しました。
症例写真を見て「私もシミを消そう!」と決意した方もいらっしゃるかもしれませんね。
レーザー治療には以下のようにメリットと共にデメリットもあります。
- シミの改善が早い
- レーザー照射により肌が活性化される
- 素肌に自信が持てる
- 費用がかかる
- ダウンタイムがある
- シミが濃くなるリスクがある
また、副作用や失敗のリスクも伴いますし、施術後は徹底したアフターケアが大切です。
そして、絶対にシミが消えるとは言い切れません。
それでもずっと悩んでいるシミがあるのでしたら、検討してみてください。
今よりも気分の良い時間が増えるかもしれませんよ。
最後に、くどいようですがエステサロンではなく美容皮膚科などの医療機関でのシミ取りをおすすめします。
編集部