エリシスセンスとダーマペンにはどのような違いがあるのかご存じでしょうか。
どちらも全国の美容クリニックで人気の美容機器ですが、特徴や効果、料金などに違いがあることはあまり知られていません。2つの美容機器の違いがわかれば、自分にとってより効果が高い方を選べるようになります。
そこでこの記事ではエリシスセンスとダーマペンの違いを詳しく解説していきます。施術を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エリシスセンスとダーマペンの違いを比較表でまとめ
エリシスセンスとダーマペンの主な違いを比較して表でまとめました。
項目 | エリシスセンス | ダーマペン |
---|---|---|
治療方法 | マイクロニードル(針) RF(高周波ラジオ波) | マイクロニードル(針) |
ダブルショット | ◯ | ✕ |
ドラッグデリバリーシステム | ◯ | ✕ |
真空サクション機能 | ◯ | ✕ |
期待できる効果 | 肌のターンオーバーの正常化 リフトアップ効果 ハリや弾力がアップ ニキビや小じわ、たるみ、 赤ら顔、肝斑、毛穴の開きなどの改善 | ハリや弾力がアップ ニキビや小じわ、 たるみ、毛穴の開きなどの改善 |
エリシスセンスとダーマペンは表を見ていただければわかりますが、多くの点で異なります。
大きな違いの1つが、治療方法です。エリシスセンスは髪の毛よりも細いマイクロニードルと高周波のラジオ波を照射して治療をしていきますが、ダーマペンはマイクロニードルによる治療だけです。
どちらもマイクロニードルを皮膚に刺してあえて傷をつけることで、創傷治癒力を働かせて肌の悩みを改善していきます。傷を元に戻そうとする際に、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されるので、ハリや弾力アップや小じわの改善などが期待できます。
エリシスセンスはその効果に加えて、高周波ラジオ波で真皮層に熱エネルギーで刺激を与えられるのでタイトニングやリフトアップも可能です。
治療方法の他にも、機能面にも違いがあります。
例えば、エリシスセンスは最新機器ですので、ダブルショットやドラッグデリバリーシステム、真空サクション機能などが備わっています。ダブルショットとは、1ショットで2つの皮膚層に刺激を与える機能です。ドラッグデリバリーシステムとは、薬剤を真皮層に的確にかつ均等に浸透させる技術です。
つまり、効率的により高い効果を発揮できる美容機器といえるでしょう。
エリシスセンスの針や施術時の違い
エリシスセンスとダーマペンには特徴や機能面以外にも、ハリや施術時にも以下の表の通り違いがあります。
項目 | エリシスセンス | ダーマペン |
---|---|---|
針の種類 | 3種類 | 1種類 |
特徴 | ポテンツァの次世代機といわれ、ダブルショット機能により痛みとダウンタイムの軽減が可能。 また、真空サクション機能により今まで不可能であったまぶたや首元などの治療もできる。 | ペンタイプの皮膚再生医療機器で、ヘッドについているニードルを1秒間に1920個もの小さな穴を開けることで、創傷治癒力を用いて美肌へ導く治療法です。 |
期待できる効果 | 肌のターンオーバーの正常化、リフトアップ効果、ハリや弾力がアップ、ニキビや小じわ、たるみ、赤ら顔、肝斑、毛穴の開きなどの改善 | ハリや弾力がアップ、ニキビや小じわ、たるみ、毛穴の開きなどの改善 |
痛み | 少ない | 多少ある |
エリシスセンスとダーマペンの針の違いは、種類の数です。エリシスセンスは針に種類があるので、目的や肌の悩みに合わせて使い分けができます。
そのため、的確にターゲット層に刺激を与えられるので、より効率的で安全に高い効果が期待できます。
ダーマペンは1種類しかニードルがありませんが、深さを調節することでさまざまなお肌へのアプローチができます。なお、ダーマペンは先端がペンタイプになっているので、目元や鼻などの細かい部分を集中的に治療するのに向いています。
痛みに関しては、髪の毛よりも細い針とはいえ皮膚にニードルを刺すので、多少の痛みを感じる場合が多いです。ただし、エリシスセンスの方がダブルショットがあるので、痛みを感じにくいといえるでしょう。
エリシスセンスとダーマペンの施術後の種類比較表
エリシスセンスとダーマペンの施術や施術後の症状の違い、また料金についてザっと紹介していきます。
項目 | エリシスセンス | ダーマペン |
---|---|---|
痛み | 少ない | 多少ある |
ダウンタイム | 半日~1日 | 3~5日程度 |
副作用 | 出血や痛み、色素沈着、ほてり、赤み、内出血など | 出血や痛み、色素沈着、ほてり、赤み、内出血など |
施術時間の目安 | 約15~30分 | 40分程度 |
施術間隔の目安 | 1ヶ月に1回 | 4~5週間に1回 |
料金相場 | 30,000~60,000円 | 10,000~30,000円 |
ここからはそれぞれの項目について詳しく解説していきますので、ぜひ読み進めてください。
エリシスセンスとダーマペンの痛みの違い
まずはエリシスセンスとダーマペンの痛みの違いについてです。
項目 | エリシスセンス | ダーマペン |
---|---|---|
痛み | 少ない | 多少ある |
マイクロニードルを用いた美容施術では、痛みが気になると思います。できれば、痛みが少ない機器を選びたいですよね。痛みが少ない美容機器で選ぶなら、エリシスセンスがおすすめです。
ダーマペンと比べてエリシスセンスの痛みが小さい理由の1つは、ダブルショット機能の有無です。
エリシスセンスは1ショットで2回分の効果があるので、ショットの回数を減らせます。マイクロニードルによる治療はショットの回数を重ねていくと、少しずつ痛みに耐えられなくなってきます。
しかし、エリシスセンスはショットの回数を減らせるので、痛みの軽減が可能です。
痛みに弱い方や不安がある方は、エリシスセンスを選ぶと安心して施術してもらえるでしょう。
エリシスセンスとダーマペンのダウンタイムの違い
次はエリシスセンスとダーマペンのダウンタイムの違いを見ていきます。
項目 | エリシスセンス | ダーマペン |
---|---|---|
ダウンタイム | 半日~1日 | 3~5日程度 |
マイクロニードルを用いた治療では、痛みの他に気になるのが施術後のダウンタイムです。ダウンタイムが長く続くと普段の生活にも支障をきたしてしまいます。
では、どちらの方がダウンタイムが短いのかというと、エリシスセンスです。
ここまで何度も紹介していますが、エリシスセンスにはダブルショットの技術が搭載されています。この技術のお陰で治療を完了するのに必要なショット数を大幅に減らせるので、皮膚に与えるダメージも大幅に削減できます。
その結果、ダーマペンのダウンタイムは「3~5日程度」であるのに対して、エリシスセンスは「半日~1日程度」です。ダーマペンの副作用の症状のピークは1~2日後に来ることが多いです。
なお、ダウンタイムで起こる症状としては、どちらも出血や痛み、色素沈着、ほてり、赤み、内出血などが挙げられます。マイクロニードルによって皮膚に傷をつけるので、カサブタができる場合もあるでしょう。
その際は痒みが生じる場合がありますが、触って剥がさないようにしてください。患部を刺激すると悪化してシミになる恐れがあります。
エリシスセンスとダーマペンの施術時間と間隔の違い
エリシスセンスとダーマペンは、施術時間や施術間隔にも違いがあります。
項目 | エリシスセンス | ダーマペン |
---|---|---|
施術時間の目安 | 約15~30分 | 40分程度 |
施術間隔の目安 | 1ヶ月に1回 | 4~5週間に1回 |
エリシスセンスとダーマペンで大きな違いの1つが、施術時間です。エリシスセンスが約15~30分の施術時間であるのに対して、ダーマペンは40分程度かかります。
この施術時間の違いは、エリシスセンスはダブルショット機能によって少ないショットで治療を完了できるためです。1ショットで2回分の効果を皮膚に与えられるので、ダーマペンと比べて施術時間の半分近く短縮ができます。
ただし、施術時間は一般的な目安と考えてください。施術を受ける部位が目元や口元など細かい部分の場合、より丁寧な治療が必要ですので時間がかかる可能性があります。
施術間隔に関しては若干の違いはありますが、どちらもおおよそ1ヶ月に1回です。
エリシスセンスとダーマペンの治療は創傷治癒力を利用するので、傷が収まっていく過程で美肌に導かれていきます。そのため、短期間で連続的に施術をしても高い効果は期待できません。
健康的な人の正常なターンオーバーは約28日で、古い細胞が剥がれて新しい肌に生まれ変わります。そのサイクルに合わせて施術を行えば、より高い効果が期待できるでしょう。
エリシスセンスとダーマペンの料金相場の違い
エリシスセンスとダーマペンの料金相場の違いは以下の通りですので、施術を検討している方は参考にしてください。
項目 | エリシスセンス | ダーマペン |
---|---|---|
料金相場 | 30,000~60,000円 | 10,000~30,000円 |
美容治療は自由診療のためクリニックによって料金は違いがありますが、1回当たりの費用はダーマペンの方が安い傾向にあります。
料金を抑えて治療を受けたいという方は、ダーマペンの方が受けやすいでしょう。
ただし、エリシスセンスは最新機器でありドラッグデリバリー機能が搭載されていたりするので、1回で効果を実感できる可能性もあります。そのため、1回当たりの料金だけで判断するのではなく、カウンセリングで医師としっかりと相談をして決めるようにしましょう。
そうすれば、料金を抑えつつ理想的なお肌に近づきやすくなります。